- HOME > 診療科・部門紹介 > 放射線科
放射線科
部門方針
近年の画像機器の進歩は目覚しいものがあり、微細な病変の描出・評価が以前にも増して求められるようになり、
それによる医療被ばくの増加も懸念されるようになっています。当院でも新しい機器やシステムを導入し、医療の高度化を目指しています。
高性能機器はどう使いこなすかが重要かつ難しい点で、検査テクニックを駆使し診断に役立つ画像を作れなければ意味がありません。
そのために私達は
- ◎迅速かつ正確な検査を心掛けること
- ◎患者様への負担の軽減を常に考え撮影法を選択すること
- ◎医師が気付かないような異常まで見出すこと
- ◎他の検査に頼らず、自分達の持っている機器の特性を最大限に活かし、機器の性能以上の画像を作成すること
- ◎被ばくを最小限に抑えるよう努めることを放射線科のモットーとし、日々の業務にあたっております。
緊急依頼にも対応でき、痒い所に手の届くような医療を心掛けていますので、検査内容や放射線に関する質問等がございましたらお気軽にお尋ね下さい。
特色
-
放射線科では、当院の基本理念にもあります「患者様中心の医療」に基づき、医師と技師の連携のもと、患者様お一人お一人の症状や声に合った適切な画像を提供できるよう心掛けています。
当院の放射線業務は、単純X線検査(レントゲン写真)、CT検査、X線TV透視検査、骨密度測定、術中イメージ胸部X線検診車などを中心に行っています。 放射線の検査と言うと不安に思われる患者様も少なくありませんが、身体的負担や精神的負担を少しでも軽減し、患者様に安心して検査を受けて頂けるよう努めております。
単純X線検査
-
胸部・腹部の撮影や骨折や骨の状態等、全身の状態を観察することができます。
利点として全体像を把握でき、撮影時間も短い為、救急症例では欠かせない検査であり、どの診療科においても 最初の検査として利用されることが多くなります。 当院ではCR(computed radiography)と呼ばれるシステムを使用し、X線を読取る部分をデジタル化することで、 最適なコントラスト(白黒)に調整し、従来のX線フィルムより精度の高い情報を提供しております。
X線TV透視検査
- 造影剤というX線に写る薬品を使用することによって、単純撮影では撮影できない場所の検査を行います。 口から造影剤(バリウム等)を飲んで頂き、食道・胃などの消化器系を観察する検査や、点滴等で造影剤を 注入して腎臓・膀胱などの泌尿器系を観察する検査などを行っています。
CT検査
-
X線を利用し体の断層(輪切り)写真を撮影する検査で、頭部や胸部・腹部の内部情報を観察できる利点があります。
単純撮影ではハッキリとしない小さな骨折の描出にも優れております。
詳しく調べるには造影剤を血管注射で体内に入れて検査を行うこともあります。
当院では16列マルチスライスCT装置が設置されており、画像を構成するための検出器が従来の1列から16列に進化したことで、 高速撮影が可能となり短時間で広範囲の画像が取得できるようになりました。
また、撮影した画像をコンピューターで処理することで立体写真(3D)が作成でき、病変の位置や形状を立体的に観察することもできます。
PACS(医療用画像管理システム)
-
検査で撮影された画像は従来のフィルム現像ではなく、PACSを用い、画像をデータ化しモニター上で観察します。
撮影後、直ちにオンラインで配信されるため、院内のどの端末でもすぐに参照できます。
また画像のデータ管理により過去画像をすぐに呼び出すことができ、モニター上で過去画像と並べて比較したりモニター上で 画像の解析や計測が行えるようになりましたので、より高速な診断が可能となっています。
現像処理やフィルム運搬の時間が省かれ、患者様の検査による待ち時間の短縮にも繋がっています。